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窯再構築の目的

昨日書きましたように、今年の最初の作業予定は窯の再構築です。
今回は、その構築についての説明みたいな感じ。

基本的にはほぼ同じものを作ることになるのですが、変更点は次の通りです。
●横幅を広げる。
●焚き口を50cm前に出す。
●天井の高さを低くする。
●排水の暗渠を掘る。
●排煙口を作り直す。
●竹を使わず構築する。
まあ、大まかにはそんなところです。

『横幅を広げる』 のは、それがもともとの目標だったからです。
『鉢ヶ崎1号窯』 は作り方の不味さから、モデルとなる 『寺家クロバタケ3号窯』 より横幅が40~50cm狭くなってしまいました。
『寺家クロバタケ3号窯』 の発掘の折割り出された製品の配置がというにがあるのですが、それと同様に品物を入れ実験をしようとすると、どうしても狭いままでは無理があるため、これが再構築の一番の理由と言えるでしょう。
ちなみに、第3回焼成実験は製品の配置も復元し行なう予定です。

『焚き口を50cm前に出す』 のは、正直、私的にはなぜなのかよく分かっていません(笑)。
まあ、指揮を執る学芸員氏には何らかの考えがあってのことでしょう。
焚き口に関してはほぼ不明らしいですので、いろいろ迷いがあるようです。

『天井の高さを低くする』 のは、『鉢ヶ崎1号窯』 では、これまた作り方の不味さから当初の予定より高くなっちゃったため。
あまり天井が高くなると、炎や熱が上を流れることで熱効率が悪くなり、結果製品の焼けが落ちる可能性がありますので。
ただ、高さについても実際は不明ですので、どの高さが適当なのかはわかってなかったりするんですが。
もしかすると、高くなることによりアーチがつき構造的に強くなったってことも考えられますし、横幅を広げた上に高さも低くすると、崩落の危険性が高まるのではないかという不安もあったりするのですが…(汗)。

『排水の暗渠を掘る』 のは、水分対策です。
『第2回焼成実験』 で温度が上がりきらなかったことの理由、そして製品がほとんど割れてしまったことの理由は、地下からの水分の影響が大きかったのではないかと考えています。
そのため、床下に暗渠を掘ることによって地下からしみ出る水分の影響を抑えようというわけです。
実際、モデルとなる 『寺家クロバタケ3号窯』 にも排水用の暗渠が床下に掘られていたとのことですし、より近い復元を行なうという意味でも、これは有効な感じです。

『排煙口を作り直す』 のは、これまた私的には理由は不明。
まあ、焚き口同様こちらも形状は全く不明ですし、とりあえずもっとそれらしくて、もっと機能的にって感じじゃないかと思うのですが(笑)。

『竹を使わず構築する』 のは、そのほうがより昔の作り方に近いと思われるからです。
竹、もしくは細く裂いた木を使用したと思われる壁が発見されたのは、珠洲古窯でも横幅4mもある巨大なものの遺跡からであり、今回復元する 『寺家クロバタケ3号窯』 では竹等は使っていなかったと考えられます。
そんなわけで、より忠実に再現するには使わない形にしなければならないと学芸員氏は判断したようです。
まあ、使わなくても作れるという手応えもあってのことなんですが、一応このへんも崩落のリスクを増やす要素ではあります。
大丈夫だとは思うのですが…。

というわけで、窯の再構築が始まります。
うまくいくといいのですが。

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一冬ぶりの窯

いよいよ窯の撤去、そして再構築の開始です。
一冬被せておいたシートを外しました。
ジャ~ン!

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中はこんな感じ↓。

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窯の前方2/3くらいは濡れていました。

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一番濡れているところはカビちゃっています。

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後方1/3くらいは乾燥しています。
全体的に濡れておらず、前方のみ濡れているのは、やはり低い部分のからは地下水がしみ出ているということでしょう。

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『鉢ヶ崎1号窯』 の最期

『鉢ヶ崎1号窯』 を壊す時がやって来ました。
なんだか寂しい感じ。

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ああ~!!!

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どわ~!!!

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ひえ~!!!

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昨年の血と汗と涙の結晶が~!!!

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『鉢ヶ崎1号窯』 の残骸

というわけで、作るのは大変でしたが壊すのは意外と簡単でした。
まあ、これから撤去作業をしなければなりませんが、窯型が中に残っていた昨年の撤去作業に比べると、中が空洞の今回はホント楽な印象。
とはいえ、構築は大変そうですが。

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『鉢ヶ崎1号窯』 の検分  ①壁の状態

参考のために、 『鉢ヶ崎1号窯』 の壁の状態の写真を載せておきます。
尚、赤い濃い色と白い薄い色との差は水分を含んでいるかいないかの違いです。

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前方
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中間
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後方
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『鉢ヶ崎1号窯』 の検分  ②壁の焼け具合

参考のために、 『鉢ヶ崎1号窯』 の壁の焼け具合の写真を載せておきます。

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後方は焼けが甘い感じ。

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スサも全然残っています。

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当然ですが前方のほうがよく焼けていました。
ただ、遺跡から発掘された欠片に比べると、全体的にはまだまだ焼けが甘い印象。
これは最高温度が低いからなのか?
それとも焼いた回数が少ないからなのか?
はたまた、そもそも壁の材質が違うからなのか?
興味深いところです。

『鉢ヶ崎1号窯』 の検分  ③壁のヒビの様子

参考のために、 『鉢ヶ崎1号窯』 の壁のヒビの写真を載せておきます。
けっこうガッツリいってます。

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側壁のは、指が楽々入っちゃうくらいのも。
2cm前後ある感じ。

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けっこう埋めたはずですが、めっちゃ空いてたのは、完全に埋めるのはかなり難しいってことなのかな?
とはいえ、とりあえずこれにより窯が崩落するって感じではありませんでした。
ヒビはあるものの、ヒビの両側が支え合っていて、それなりにバランスが取れている感じです。
まあ、今回は偶然に危険な角度でヒビが入らなかっただけかもしれませんが、そう簡単には落ちなさそうなそんな印象です。

『鉢ヶ崎1号窯』 の検分  ④割れ目の状態

参考までに、『鉢ヶ崎1号窯』 の壁の割れ目の状態の写真を載せておきます。

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けっこう黒くなっちゃってますね。
やはり埋めきれていないってことでしょう。
しかし、これでも酸化焼成になってしまって製品が赤くなってしまったってわけではありませんので、少々のヒビは気にすることないのかもしれません。
まあ、全然埋める必要がないというのではなく、あまり神経質になる必要ないということですが。

窯の撤去作業

本日は、窯の撤去作業をしました。
先日落とした部分を運び出しながら、側壁も壊していきました。

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本日はここまで↓。
側壁はほぼ壊しましたが、床に落ちた土はまだかなりあります。

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運び出した土はこんな感じ。
再利用可能かは微妙な印象。

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薪拾い

昨日と今日行われた作業の報告です。
と言っても私は不参加だったんですが。
細めの薪を拾い運んできたとのこと。
これは焚き物になるのはもちろんなんですが、まずは窯型のアーチの調整に使われるようです。

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